MAP19: GOPHER (ゴーファー) パ−ト2                       パトリック・クリスペン                         廣田 とし子  訳 「全く新しいもので完全なものはない」キケロ、ブルータス Gopherspace に入る方法は3つあります。 1. あなたの所属するローカルのインターネットサービス提供者の機械上 にある Gopher クライアント経由で入る方法 2. 一般公開されている Gopher サイトに telnet 接続して入る方法 3. Eメール経由で入る方法(Eメール経由の方法については、金曜日に お話しましょう。) あなたの所属するローカルのインターネットサービス提供者が、 Gopher ク ライアントを持っているかどうかどうすればわかるのでしょうか? それは 簡単です! 画面のプロンプトのあとにただ、 gopher とタイプしてください。そして、何が起こるか見てみましょう。もし、あな たのサービス提供者が Gopher クライアントを持っていれば、画面には Gopher の初期画面メニューがあらわれます。 でも、もし、あなたのサイトが Gopher クライアントを持って *いなけ れば*、画面上の "gopher" とタイプしたあとにあらわれるのはエラーメ ッセージだけです。 もし、ローカルのサービス提供者経由で Gopher に接続できない場合でも、 幸運なことにいつでも telnet を用いて接続することができます。以下は、 Gopher FAQ(1)からとった一覧表です。これは、一般公開されている Gopher サイトからいくつかの telnet アドレスとログイン名を一覧にした ものです。 Telnet アドレス ログイン名 地域 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− consultant.micro.umn.edu gopher 北米 ux1.cso.uiuc.edu        gopher    北米 panda.uiowa.edu        panda      北米 gopher.msu.edu         gopher    北米 gopher.ebone.net        gopher    ヨーロッパ gopher.sunet.se        gopher    スウェーデン info.anu.edu.au        info      オーストラリア tolten.puc.cl         gopher    南米 ecnet.ec            gopher    エクアドル gan.ncc.go.jp         gopher    日本 あなたのいるところに最も近いサイトを利用してください。また、もし、あ なたが北米にいらっしゃるなら、 consultant.micro.umn.edu (これは、 Gopher の発祥地であるミネソタ大学の Gopher サーバのアドレスです) は世界中で最もよく使われる Gopher サイトだということを忘れないでくだ さい。他の北米のサイトに telnet した方がよいかもしれません。 さらに、もし、あなたのサイトに Gopher クライアントがあるなら、公開の サイトに telnet するのではなく、あなたのサイトの Gopher クライアン トを使うことを「強く」お勧めします。自分のクライアントは telnet で 接続するのとは異なり、自分のサイトで使いやすいように(例えば、マウス、 スクロール・バー等の面で)カスタマイズされているからです。また、その 方が telnet 接続した Gopher クライアントよりもはるかに速いことがわか るでしょう(1)。 遠隔地の Gopher サーバへの直接接続 はじめにお話したように、ローカルな Gopher の初期画面メニューに接続 するには、画面のプロンプトのあとにただ gopher とタイプすればよいのです。 しかし、たまにはローカルな初期画面をとばして直接遠隔地の Gopher サー バに接続したいこともあるでしょう。そんなときは、プロンプトのあとに gopher とタイプしてください。 には、接続したい遠隔地の Gopher サーバのアドレスをタイプします。 例えば、 info.asu.edu の Gopher に直接接続するには、プロンプトのあと に gopher info.asu.edu とタイプします。 ローカル 対 遠隔地 に関する情報 Gopherspace でかなり過ごしてみると、あなたは障害物にぶつかるでしょう。 もっともありがちな障害物は、 *確かにあるはず* のファイルやメニュー (数秒前にちょうど接続できたようなもの)に接続しようとして遭遇する次の ようなエラーメッセージです。 Empty Menu; no items selected or nothing available (該当メニューなし;項目が選択されていないか、その項目は提供され ていません。) 人々が犯す最も大きな誤りは、 "Empty Menu" エラーはローカルのインター ネットサービス・システムで起こっていると思うことです。「そうではない」 のです! ローカルのインターネットサービス提供者は、インターネットサービスのロー カルな部分のみに責任を持っているのです。もし、あなたが遠隔地の Gopher のファイルやメニューに接続しようとしてトラブルに出会った場合、そのトラ ブルはローカルの提供者の問題ではなく、接続しようとしていた遠隔地のサイ トのものなのです! Gopher を利用していて問題が起きた場合、常に念頭においておくべき点が2 つあります。 1. Gopherspace は非常に動的なものです。サイトは常に現れたり消えたり しています。回線のトラフィック、停電、天候、定期点検、リスさえも が、そのサイトの接続状況に影響してきます。 2. サイトはほんの数秒間不通になることもあれば、永久に消えてしまう場 合もあります。Gopherspace で何か接続に問題が生じた場合は、しばら く待ってからまたトライしてみてください。 UNIX Gopher のコマンド Gopher クライアントに接続(もしくは Gopher クライアントに telnet 接続) して、初期画面の最下行を見てみましょう。そこに次のように表示されていれ ば、あなたの使っているのは UNIX Gopher クライアントです。 Press ? for Help, q to Quit, u to go up a menu 幸運なことに、 UNIX Gopher のオンライン・ヘルプ・メニューはとてもうま くできています。 ? と入力すれば、UNIX Gopher のコマンドがあなたの画面いっぱいに表示されま す。 私は、これら全てのコマンドをお見せするつもりはありません(だって、? と入力するだけでかなり簡単にコマンドが見つけられるのですから)が、もっ とも重要なコマンドだけいくつかお見せしておきましょう。 キー 機能 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ↑      →カーソルを一行上へ移動させる ↓           →カーソルを一行下へ移動させる → もしくは実行キー  選択した項目に入る ← もしくは u     その項目から抜け、もとのメニューに戻る ファイルに入ってその最後まで到達すると、次のような表示が現れます。 Press to continue, to mail, to save, or

to print "リターンキー"を押すと、もとのメニューに戻ります。もし、ファイルをコ ピーしたい場合は "m" もしくは "s" を押してください。 もし、 Gopher クライアントに telnet 接続しているか、そのファイルが小 さい場合は、 "m" と入力するのがベストでしょう。そのドキュメントの送 り先を聞かれますから、あなたのインターネットのEメールアドレスを全部 入力してください :) 他の Gopher クライアントのコマンド 本当に様々な Gopher クライアントがありますが、幸いにもこれらは同じ基 本原理で動作しますし、比較的よいオンライン・ヘルプの機能を備えていま す。 あなたのところの Gopher クライアントに接続して、ヘルプ・メニューを見 てみてください。そして、以下の機能を持つキーやコマンドを見つけてくだ さい。 --画面上のカーソルを上下させる --ファイルに入る(項目を選択する) --ファイルから抜ける(もとのメニューに戻る) --プログラムを終了させる もっと高度なコマンドについては、今週の後半お話しましょう :) 宿題: 1. Gopherspace に入って、散策してみましょう :) 2. もしあなたが「本当に」やってみたいという気があるのなら、Richard Smith の"Navigating the Internet: Let's Go Gophern" ワークショ ップのアーカイブを見つけてみるのもいいかもしれません。このワー クショップはひたすらGopherだけを教える一ヵ月間のワークショップ です :) 以下は、私が "Gophern" のアーカイブを見つけた Gopherサイトで す。これらのサイトには直接接続(すなわち、 "gopher " と入力する)してください。そして、 "Gophern" ファイ ルを探してサイトを逍遙してみてください。 gopher-chem.ucdavis.edu gopher.kfki.hu ubvmsb.cc.buffalo.edu gopher2.nhm.ac.uk rc1.vub.ac.be wealaka.okgeosurvey1.gov gopher.keller.clarke.edu ukoln.bath.ac.uk gopher.ub2.lu.se utl.library.utoronto.ca 出典 (1) ミネソタ大学の Gopher FAQ (1994年7月25日付)より Roadmap 原作著作権所有者   (c) 1994 Patrick Douglas Crispen                PCRISPE1@UA1VM.UA.EDU 翻訳者            廣田とし子                hirota@lib.mita.keio.ac.jp Roadmap Lessons 日本語版著作権所有者     (c) 1995 Reiko Sekiguchi                sekiguch@ulis.ac.jp 本稿は、1995年3月19日、パトリック・クリスペン氏から関口が翻訳・ 配布の許可をいただいて、翻訳・配布しているものです。