MAP05: LISTSERVS (リストサーブ)                       パトリック・クリスペン                          渡辺 爽  訳 「私は、この手紙をいつもより長く書きました。それを短くする 時間がなかったというだけの理由からです。」             -- Blaise Pascal, Provincial Letters   先週の金曜日、アーカイブになっていたファイルを入手するために LISTSERV のファイルサーバをどのように使うかをお知らせしました。今日は、LISTSERV についていくつか新しいことをお教えしようと思います。その中には、 LISTSERV とは本来何のために作られたかということも含まれています。すな わち、LISTSERV も、メーリングリスト(例えばこの手紙をあなた方に配布した ような)なのです。 しかし、今日のレッスンは、 LISTSERV リストだけしか扱っていないというこ とを頭に入れておいてください。事実、今日のレッスンは、私やあなたのよう な普通の LISTSERV 使用者のための初級レッスンです。明日のレッスンは、 LISTSERV(とほかのメーリングリストサーバ)の将来の指導者用の、もっと高 度なテクニカルレッスン になります。 LISTSERV メーリングリストとは何でしょうか。きわめて簡単にいうならば、 それは LISTSERV プログラムによって維持されている、共通の関心を持ってい るたくさんの人々のリストなのです。だれでも SUBSCRIBE というコマンド (覚えていますか)を LISTSERV アドレスに送りさえすれば、リストに登録す ることができます。リストのアドレスに送られてきたEメールはすべて、複製 され、リストに登録されている人すべての人、一人ひとりのEメールボックス に大量に送付されます。それで、リストに登録している他の人はだれでもその 手紙に返事を送ることができます、そして、そうすると・・・。さあ、イメー ジがわいたでしょう。 LISTSERV リストは、無数のトピックについて、何十人(ときには何百人)も の人々と開かれた議論をする場となっています。とにかくそれはすべてEメー ルを通じて行われるのです! リストアドレスと LISTSERV アドレスとの違いを述べておきたいと思います。 私が、ここアラバマ大学で、電線を食いちぎるリスについてだれでも参加して 議論できるように、リストを作ると仮定します。そのリストの名を "SQUIRREL" とすることにします。 今、かりに作ったと仮定したリスについて議論するためのリストのアドレスは、 SQUIRREL@UA1VM.UA.EDU (または SQUIRREL@UA1VM.BITNET)となります。 SQUIRREL@UA1VM.UA.EDU に送られてくるEメールの手紙はすべて、複製され、 squirrel リストに登録されているすべての人、一人ひとりに大量に送付され ます。簡単でしょう。 しかし、わたしの squirrel リストに、人々はどうやって登録するのでしょう か。リストにたいするコマンドすべてを扱うためだけの、第2のアドレスが必 要になります! その第2のアドレスが LISTSERV アドレスなのです。(これ は、この場合、LISTSERV@UA1VM.UA.EDU となります。)   わかってきましたか。 リストアドレスは、あなたがなにかを、リストを登録している全ての人に送り たいときにそれを送るアドレスです。 LISTSERV アドレスは、あなたがコマン ドを送るアドレスです。 あなたがもしもたまたま(SUBSCRIBE や GET といった)コマンドを LISTSERV のアドレスのかわりに、ディスカッションリストのアドレスに送ってしまった らどうなるでしょう。簡単です−−あなたのコマンドは手紙と同じに扱われ、 リストに登録している人全員に送られてしまいます。(迷惑ですよね!) これはしっかりと覚えておいてください。(これは、いつか、テストのときに 出しますよ。):    − あなたの「手紙」は、リストアドレスに送ってください!    − あなたの「コマンド」は、LISTSERV アドレスに送ってください! さて、世界中でたった1つの LISTSERV が、アラバマ大学にあるとしたら、人 生はずっと簡単です。しかし、そうではないのです。世界中には、何千もの LISTSERV があって、文字どおり、何万もの異なる LISTSERV のリストがある のです。 どうすれば、どんな異なるディスカッションリストがあって、そしてそれらの リストのアドレスは何であるかを見つけることができるのでしょうか。いくつ かの方法があります。 1.口こみ・・・あなたがチェックしてみる必要があると思う、できたての   新しいリストのことを誰かが教えてくれます。 2.Internet Yellow Pages ・・・たいていの書店で売っている「すばらし   い」本が何冊かあって、インターネットのどこにすてきな事があるかが   すべて分かります。(事実、 Osborne/McGrow-Hill 社は私に、このワー   クショップの後のところで、彼らの "Internet Yellow Pages" から、   引用してもよいという許可をくれました!!) 3.LIST GLOBAL または LIST GLOBAL /STRING というコマンド・・・これに   ついては明日お話しします。 4.他のリストでのアナウンス。   それではどの LISTSERV アドレスが、どのディスカッションリストとつながっ ているか、どうしたら分かるのでしょうか。簡単です。このトリックは、 LISTSERV ディスカッションリストのときのみに働くのですが、もしディスカ ッションリストのフルアドレス (例えば SQIRREL@UA1VM.UA.EDU)を取りあげ、 ディスカッションリストの名前を "LISTSERV" という語で置きかえれば、その 特定のリストの正しい LISTSERV アドレスになるのです。(この場合、squirrel リストに対する正しい LISTSERV アドレスは 、LISTSERV@UA1VM.UA.EDU とな ります。) 他の例をいくつか挙げてみましょう: List address: LISTSERV address: CHAUCER@UICVM.BITNET LISTSERV@UICVM.BITNET ROADMAP@UA1VM.UA.EDU LISTSERV@UA1VM.UA.EDU PPD-L@HUMBER.BITNET LISTSERV@HUMBER.BITNET VEGLIFE@VTVM1.BITNET LISTSERV@VTVM1.BITNET なぜこれを知っておくことが重要になってくるのでしょうか。わたしがあなた に、あなたが本当に登録する必要がある VEGLIFE@VTVM1.BITNET という名の LISTSERV リストがありますよと言ったとしましょう。私が与えたのはリスト アドレスだけです。おぼえていますか、リストアドレスに送れるのは手紙のみ です。登録するために LISTSERV アドレスが必要なのです! このトリックを使えば自動的に、VEGLIFE@VTVM1.BITNET のための LISTSERV アドレスは LISTSERV@VTVM1.BITNET であると分かり、問題なくあなたはリス トに登録できることになります! リストアドレスの中には、次のようなものがあるということを気がつくでしょ う: CRUISE-L@UNLVM MAPTEST@UA1VM NAVIGATE@UBVM これらは BITNET アドレスです。これらのアドレスを使えるものに変えるには アドレスの終わりに .BITNET を付けたさなくてはなりません: CRUISE-L@UNLVM.BITNET MAPTEST@UA1VM.BITNET NAVIGATE@UBVM.BITNET そして、LISTSERV アドレスは次のようになります: LISTSERV@UNLVM.BITNET LISTSERV@UA1VM.UA.EDU LISTSERV@UBVM.BITNET これの一つの利点は、リストのアドレスを見ることにより、リストは LISTSERV のリストであるということがほとんどつねに分かるという点です。 例えばアドレスが LIST@NODE あるいは LIST@NODE.BITNET だとしたら、リス トは LISTSERV のリストだと思ってまず大丈夫です。 あなたがたの中には Bitnet アドレスにメールを送ることができないようなサ イトにいる人もいるかもしれません。この制約は、バイパスを使って、アドレ スを次のようにすれば大丈夫です。 LIST@NODE.BITNET ならば .BITNET を取ると、アドレスは次のようになります。 LIST@NODE 次に @ を % に変えると、アドレスは次のようになります。 LIST%NODE @CUNYVM.CUNY.EDU を終わりに付けると、最終的なアドレスは、次のようにな ります。 LIST%NODE@CUNYVM.CUNY.EDU さて、いくつか新しい LISTSERV のコマンドについて話をしましょう。あなた はすでに SUBSCRIBE コマンド、 SUBSCRIBE リスト名 <あなたのフルネーム> と、GET コマンド GET ファイル名  ファイルタイプ  F=MAIL を知っていますね。 それでは、あなたの人生がずっと楽になる他のいくつかのコマンドをお教えし ましょう。(コマンドはすべて LISTSERV アドレスに送らなくてはならないの だということは忘れないでください。) もし、リストから登録抹消をする必要が出てきたら、UNSUBSCRIBE というコマ ンドが面倒をみてくれます。あなたが使える UNSUBSCRIBE コマンドは3つあ ります: UNSUBSCRIBE リスト名 −ある特定のリストから登録を抹消します。 (listnam というところを登録抹消するリス トの名前に変えてください。) UNSUBSCRIBE *      −ある特定の LISTSERV アドレスにあるすべ てのリストから登録を抹消します。 UNSUBSCRIBE GLOBAL   −地球上のすべての LISTSERV アドレスから              登録を抹消します。 今までにEメールの手紙をまちがって捨ててしまったことはありませんか。も しその手紙が LISTSERV リストからのものであるならば、そしてそのリストが アーカイブを保持しているならば、あなたはその手紙を LISTSERV からもう一 度引き出すことができます! 次が、その方法です: 1.LISTSERV アドレスに「INDEX リスト名 F=MAIL」というコマンドを 送ります。(例えば squirrel リストの INDEX を得るには、あなた のコマンドは INDEX SQUIRREL F=MAIL となります。 2.index を見て、引きだしたいファイルやノートを見つけてください。 (index は、各ファイルごとに、「ファイル名 」と「ファイルタイ   プ」すら分かるようになっています!!) 3.あなたが欲しいファイルやノートを入手するには、「GET ファイル   名 ファイルタイプ F=MAIL」 というコマンドを使ってください。 忘れないでください:手紙はリストアドレスに送ってください;コマンドは LISTSERV アドレスに送ってください。これは脳裏にしっかりと焼きつけてお いてください。:) まだお話ししたいことがいくつかありますが、明日にとっておきましょう。:) 復習: −LISTSERV リストは、(通常は)登録したい人すべてに開かれている(通  常は)ディスカッションリストです。 −LISTSERV リストに登録するには、「SUBSCRIBE リスト名 <あなたのフル  ネーム> 」というコマンドを使います。 −手紙はリストアドレスへ、コマンドは LISTSERV アドレスへ送ります。 −新しいリストを知るのは、口コミ、Internet Yellow Page (や他の本)、 「LIST GLOBAL」や「LIST GLOBAL /STRING」というコマンド、また、他の  リストでのアナウンスによります。 −LISTSERV アドレスは、アドレスの中の「リスト名 」を「LISTSERV」とい う語に置き換えることによってみ見つけることができます。 (listname@address → LISTSERV@address)。ただし、これが使えるのは LISTSERV のアドレスのときのみです。 −list@node のようなアドレスは、アドレスを使う前に list@node.bitnet のように変える必要があります。 −Bitnet のアドレスをインターネットのアドレスに変えるには、 LIST@NODE.BITNET というアドレスを LIST%NODE@CUNYVM.CUNY.EDU と変え ます。 ーリストから登録を抹消するには、「UNSUBSCRIBE」、「UNSUBSCRIBE *」、 あるいは「UNSUBSCRIBE GLOBAL」 というコマンドを使います。(すべて のコマンドは LISTSERV アドレスに送るということを忘れないでくださ い。) −ある特定の LISTSERV リストから得られるすべてのファイルの一覧表を受 け取るには、「INDEX リスト名」 というコマンドを使います。欲しいフ ァイルを得るには、それから、「GET ファイル名  ファイルタイプ F=MAIL」 というコマンドを使います。 −手紙を送るのはリストアドレスで、コマンドを送るのは LISTSERV アドレ スです。 宿題: この宿題は完全にやりたい人だけのものです。もし Roadmap ワークショップ のどこかについて質問や困った点が出てきたら、あなたの所属するローカルの インターネットサービス提供者にコンタクトをとってください。(私には送ら ないでください。私の mailer はそれだけの分量の手紙を扱う余地がありませ ん。) 最後に、この手紙の reply を使って GET コマンドを送っても機能 *しませ ん*。GET というコマンドを機能させるためには、新しい手紙を LISTSERV ア ドレス宛に書かなくては *なりません*。 1)もし LISTSERV サーバのより専門的なガイドを望むなら  LISTSERV@EARNCC.BITNET の LISTSERV のファイルサーバから LSVGUIDE  MEMO というファイルを GET してください。(これはアラバマ大学の LISTSERV ファイルサーバにある *のではない* ので、注意してください。 2)もし LISTSERV のごく簡単なガイドを望むなら、アラバマ大学の LISTSERV のファイルサーバから LISTSERV REFCARD というファイルを GET してくだ さい。これは LISTSERV のコマンドの全リストです。それぞれのコマンド が何をするのかの簡単な説明が載っています。  追加情報: Internet World という雑誌の 11/12月号に、Karl Signell の書いた LISTSERV についてのすばらしい記事が載っています。この雑誌は、たいてい の新聞スタンドで購入することができます。 Roadmap 原作著作権所有者   (c) 1994 Patrick Douglas Crispen                PCRISPE1@UA1VM.UA.EDU 翻訳者            渡辺 爽                s953608@ipe.tsukuba.ac.jp 日本語版著作権所有者     (c) 1995 Reiko Sekiguchi                sekiguch@ulis.ac.jp 本稿は、1995年3月19日、パトリック・クリスペン氏から関口が翻訳・ 配布の許可をいただいて、翻訳・配布しているものです。