MAP02: LISTSERV ファイルサーバコマンド                      パトリック・クリスペン                           原  淳之 訳          「忍耐は天才に必要不可欠な要素である」           ベンジャミン・ディスラエリ ロードマップのリストに登録したときのことを覚えているでしょうか? あ なたはEメールを LISTSERV@UA1VM.UA.EDU宛に、 SUBSCRIBE ROADMAP あなたのファーストネーム あなたのラストネーム と、本文に入れて送りました。そう、この SUBSCRIBEコマンド SUBSCRIBE リスト名 <フルネーム> は、数ダースもあるLISTSERVコマンドのうちの、まさに1つなのです。そし てあなたは、コマンドを本文に入れて、 LISTSERV@UA1VM.UA.EDU宛に(ある いは、ほかのどんなLISTSERVアドレス宛でも)Eメールを送ることで、それ らを使うことができます! では最初に、LISTSERVとは何でしょうか? そう、LISTSERVとは、特定のメー リングリストに登録されたすべての人々に、電子のメールをコピーして配信 するように設計された、メーリングリストプログラムのことです。私たちは LISTSERVやLISTSERVコマンドについては来週にもっと多くお話ししますが、 LISTSERVは「メール爆発」(訳注1)と呼ばれるコンセプトに基づいてはた らきます。たった1つのEメールが中央アドレス(LISTSERVのアドレス)に 送られると、LISTSERVは、そのたった1つのレターを複製し、特定のメーリ ングリストに登録されている1人ひとりに、そのレターのコピーを1つづつ 送ることによって、レターを「爆発させ」(訳注2)ます(1)。この「メー ル爆発」コンセプトは、中央アドレスに送られるただ1つだけのEメールを 用いて、あなた方全員と通信することを、私に可能としているものなのです。 しかし、今日お話しするつもりでいるのは、LISTSERVファイルサーバのこと です。このグループのメールの量を最小限に保つため、私は「オプションの」 ワークショップファイルを、アラバマ大学のLISTSERVファイルサーバ上に置 いておきました。 LISTSERVファイルサーバとは何でしょうか? そう、レターを配信すること のほかに、LISTSERVはファイルの「ライブラリ」としてはたらくこともでき ます。 -- そのファイルは、本文に少数の単純なコマンドを入れた単純なE メールを、LISTSERVのアドレス宛に送るだけで引きだすことがきます。 あなたがロードマップのリストに登録したさい、あなたはEメールを LISTSERV@UA1VM.UA.EDU 宛に、本文にこのコマンド SUBSCRIBE リスト名 <フルネーム> を入れて送りました。アラバマ大学のLISTSERVファイルサーバから、ファイ ルを入手するためには、あなたはもう1つ別のレターをLISTSERV@UA1VM.UA. EDU 宛に、本文に「新しい」コマンド GET ファイル名 ファイル形式 F=フォーマット を入れて送ることになります。今はそのことがちょっとおそろしいことに見 えるかもしれませんが、 GETコマンドは SUBSCRIBEコマンドと同じように使 いやすいものだと、あなたは今に思えるようになるでしょう。 GETコマンド をその個々の部分に分けてみましょう。 GET これは、あなたがファイルを送ってもら いたいたがっている、ということを LISTSERVに伝えます。 ファイル名 ファイル形式    これは、入手したいファイルの名前を LISTSERVに伝えます(たとえば、 COPY NOTICE、ROADMAP 94-00001、 RFC 1462、など)。 F=フォーマット       これは、あなたがどのような方法でファ イルを送ってもらいたいのか、というこ とをLISTSERVに伝えます。私たちが行っ ていることのためにはF=MAILを使いましょ う(こうすれば、LISTSERVはファイルを あなたにEメールで送ってきます)。 それでは私があなたに、アラバマ大学のLISTSERVファイルサーバ上には、 COPY NOTICEと呼ばれるファイルがあると伝えたと仮定してみてください。 このファイルを引きだすためには、あなたは何をしなくてはなりませんか? そう... 1)Eメールの宛先を LISTSERV@UA1VM.UA.EDUにします(思い出してくださ   い、あなたは今コマンドを送るところですが、すべてのコマンドは   LISTSERVアドレスに送られなくてはなりません)。 2)本文にGET COPY NOTICE F=MAIL とタイプします。 もし私があなたに、アラバマ大学のLISTSERVファイルサーバ上には、 RFC 1462 と呼ばれるファイルがあると教えたとしたらどうですか? そう、 もう一度あなたはEメールを、LISTSERV@UA1VM.UA.EDU 宛に送ることになる でしょう。しかし、このときには本文はGET RFC 1462 F=MAILとなります。 あなたはこれをこなせそうですか? そうあってほしいものです... なぜな ら、これがあなたの最初の宿題だからですよ(エエエエエー!)。3つのファ イルが、アラバマ大学のLISTSERVファイルサーバ(LISTSERV@UA1VM.UA.EDU ) 上にあります。それらのファイルは: ファイル名 ファイル形式   説明 COPY NOTICE このロードマップワークショップす   べてに対する著作権の記述、そして   ワークショップの謝辞 NET INTRO インターネットとは何であり、どの   ように活動をしているかについての   私自身の特別な説明 RFC 1462 「公的な」KorlとHoffman 著「イン   ターネットとは何か」RFC/FYI (こ   ちらはいくらか上級のもの) です。 私があなたにやってもらいたいことは、これらのファイルのうち少なくとも 1つを入手するために、 GETコマンドを使ってみることです(もしお望みな らば、1つよりさらに多くを入手することができます)(訳注3)。それを 入手したあとで、ファイルを用いて私があなたにやってもらいたいことは何 でしょうか? 「お読みなさい」!!(昨日申し上げましたように、「お願 いですから」ファイルを私に送り返さないでください -- 私の maillerはみ なさんからの返答の量を扱いきれません)。 これがあなたの宿題。それでは「楽しーい」週末をお過ごしください!! 重要注記: GETコマンドを作動させるためには、あなたは*新規の*レター を LISTSERV@UA1VM.UA.EDU宛に書かなくてはなりません。このレターにリプ ライしても作動し*ない*でしょう。 ----- もし GETが作動しないときには、どうすればよいのでしょうか? 最初に、 LISTSERVがあなたのリクエストを処理し、ファイルをあなたに送り返すのに は、数時間かかるかもしれないということを知っていてください(ですから、 今日のレッスンの最初に「忍耐」の引用をしたのです)。25,000件のリクエ ストは、リクエスト1件あたり1秒であったとしても、処理するのには「長ー い」時間がかかることでしょう! 万が一、信じきれないほどの時間が経過しても、LISTSERVから何の音沙汰も なかったとしたら、あなたは正しいアドレス: LISTSERV@UA1VM.UA.EDU(そ れは「ユウ-エイ-ワン-ウ゛イ-エム」です)を使用したか、念のためチェッ クしてください。次に、 GETコマンドがレターの「本文」のなかにあるか確 認してください。最後に、コマンドのすべての部分 (GET ファイル名 フ ァイル形式 f=フォーマット)を入れたかを確認してください。 もし、このすべてののちに、コマンドがまだ作動しないならば、あなたの所 属するローカルのインターネットサービス提供者に相談してみてください( 私にはレターを書か「ない」ように)。ひょっとしたら問題は、あなたのメ ールプログラムが、あなたのレター上に、まちがったリターンアドレスをつ けていることかもしれません。これはローカルな問題であって、あなたの所 属するローカルのインターネットサービス提供者が、あなたにいくらかの指 示を与えることができるはずです。 (くれぐれも、私にはレターを書か「ない」ように!) では、お楽しみあれ:) 情報源: (1)LISTSERV User Guide, ERAN Association, July 21, 1993 (訳注1)「メール爆発」 "mail explosion" (訳注2)「爆発させ」る "explode" (訳注3)ここにあげられたファイルは3つとも、1995年8月15日現在で入      手可能であることを確認。 Roadmap 原作著作権所有者   (c) 1994 Patrick Douglas Crispen                PCRISPE1@UA1VM.UA.EDU 翻訳者            原  淳 之                   ahara@ulis.ac.jp 日本語版著作権所有者     (c) 1995 Reiko Sekiguchi                sekiguch@ulis.ac.jp 本稿は、1995年3月19日、パトリック・クリスペン氏から関口が翻訳・ 配布の許可をいただいて、翻訳・配布しているものです。